いんどあ(HN)のブログ

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【マスカレード・イブ ネタバレあり】マスカレード・イブは短編集だった。

マスカレード・イブは4編&エピローグからなる

”短編集”だった。

 

正直、短編集はあまり好まない。

 

理由は、

 

登場人物が少ないので、犯人の予想がつきやすい。

ページ数が少ないので、物語の膨らみが薄い。

 

の2点だ。

 

だが、

この作品は

 

後半につれて尻上がり感があり、

 

なかなか面白かった。

 

 

それぞれの仮面

山岸尚美の新人時代のお話。

 

どう見ても

K軍のKさんとMさんがモデルやろ!って感じの

プロ野球選手でタレントのマネージャーをしている

尚美の元彼の宮原

そのタレント2人を連れてホテルに来訪。

 

 その夜、尚美の私物の携帯に宮原から着信が・・・

 

とある女性の部屋に向かった尚美の前に

バスローブ姿の宮原が現れ、自分がシャワーを浴びてる間に

不倫相手の女性が姿を消したという。

 

宮原は左手に指輪はしてなかったはずなのだが・・・

 

その女性は度々、自殺未遂をするので

今回もそれだとしたら放っとけないから

一緒に探してくれと。

 

しかもホテル側には内緒にしてほしい

という

どこか不可解な依頼をしてくる。

 

彼女が戻ってくるかも、と

宮原を部屋に残し、尚美1人で女性を探すハメに。

 

そして、女性の部屋にあった

口紅の付いたグラスと付いてない吸殻、

禁煙部屋に泊まっている宮原、

とある部屋のルームサービスの違和感から、

 

女性が

自殺する気も無く、

宮原の不倫相手でもない事。

 

そして

女性が結婚を考えてる、自分に頭が上がらない金持ち男性の、

その”とある部屋”にいたことが判明。

 

宮原がマネージメントをしている元プロ野球選手タレントの不倫相手のようだ。

 

タレント業に影響が出るため、

その女性と会うときは宮原が身代りになってるらしい。

 

しかも今回は

女性が自殺してたら、警察が介入し、

女性と会ってるのがそのタレントとバレる可能性がある。

 

そのため、尚美を

”女性は宮原と会ってた”という証人にする

必要があった。

 

こういう”エピソード”だったが・・・

 

 

正直「フ~ン」である・・・

 

ただ、この宮原はまた出てきそう・・・

 

尚美は宮原が結婚してるのかどうかを

確認してないのを悔いてたし♪

 

ルーキー登場

 

新田が捜査1課に配属されたばかりの頃のお話。

 

数軒の飲食店を経営してる男性、

田所昇一の死体が発見される。

 

日課のランニング中に殺害されたようで、

妻、田所美千代が帰ってこない夫を心配して通報。

 

道路わきの工事現場に遺体があったのだが、

そこに吸殻が数本あったことで

待ち伏せされて殺害された」と推定された。

 

しかし、新田の推理から

その”吸殻”がトリックの可能性が浮上し、

一人の男、横森仁志が容疑者となる。

 

彼は美千代が開いてる料理教室の生徒で

彼女に一方的な想いを寄せていた。

 

「夫を殺せば美千代が自分の物になる」

と思い込み、昇一を殺した、と言う。

 

警察はこれで一件落着にしようとしたが、

一人腑に落ちない様子の新田。

 

しかし、事件の顛末を美千代に話に行った時

 

新田が

「結婚1周年記念に昇一からもらったバカラのグラス」を見、

事件が起こった日が「ホワイトデー」だったことから、

妻、美千代が横森を焚きつけたことを突き止める。

 

動機は

美千代が不倫をしてて、それがバレた場合、

離婚→セレブ生活が出来なくなる→夫が死ねば遺産が全取り出来る

と計画。

 

新田が追い詰めたのだが・・・

 

「証拠が無くて、捕まえられない」

という、苦い最初の事件だった

 

という話。

 

多少、どんでん返しはあったけど

美千代の露出が多いだけに

「何かあるんやろうな」感が満載だったので、

あまり意外性はなかった・・・

 

あと、ルーキー凄すぎ・・・

他ダメすぎ・・・

 

仮面と覆面

 

山岸尚美のある勤務の日のお話。

 

俗にいう「オタクっぽい」男性5人組が「ホテル・コルテシア」に。

 

有名な小説の新人賞を受賞した

タチバナサクラ」(27)という女性作家が、

どの部屋に泊まってるかを執拗に聞いてきた。

 

どうやら、5人とも「タチバナサクラ」の熱狂的なファンのようである。

 

「答えられない」旨を伝えると、

「自分たちで探す」と怒って

彼ら自身が予約した部屋へ行ってしまった。

 

5人にあまりホテル内をうろつかれると困るので、

その後訪れた、「タチバナサクラ」の担当編集者、望月に状況を説明すると、

 

望月は「少し心配だが、問題は無い。

”玉村薫”という人が来たら鍵を渡してほしい」と、

タチバナサクラ」の代わりに受付だけして去っていった。

 

不思議に思っている尚美達の前に

登場した玉村薫は・・・

 

四十代半ばのオッちゃんだった!

 

実は、小説の内容が少し”大人”なラブストーリーなので、

若い女性を語って賞に応募したのだ。

 

そして賞も受賞し、小説は発売されることに。

 

その際、

編集部は悩んだ末、そのまま女性として売り出すことにした。

 

しかし、話題を呼びすぎ、

このまま露出せずに”覆面小説家”としてやっていくには

限界が来たため、女性の合成画像にモザイクをかけてネットに載せるはずが

手違いで素顔で載せてしまった!

 

それを見てホテルに来たのが

あの5人組だったのだ。

 

正体がバレ、5人組が暴徒と化す方が心配だから

正体を隠すのを手伝ってほしいと、

後でまた訪れた望月が山岸達に頼むのだった。

 

次回作を執筆するため、数日間ホテルに缶詰する薫。

 

しかし、昼から夜までどこかへ外出する薫

 

正体が5人組にバレやしないか

気が気でない尚美達は

絶えず薫を見守っていた。

 

望月と連絡をとっていて、

それとなく執筆状況を探るが

望月は順調だという。

そして、その日も薫は外出していた。

 

またもや不思議に思っていると

例の5人組がチェックアウトして帰って行った。

 

何事も無く安心していると、

タチバナサクラ」に執筆依頼をしに来た、望月とは違う編集者が

「自分が来たことだけ言ってほしい」と。

 

ホテルのオペレーターに電話を入れ

薫の部屋につなぐように頼んだ時に、

編集者が突然、尚美から受話器を奪いとった

 

驚いてる尚美を横目に薫と話す編集者。

 

正体がバレたと観念した尚美をよそに

嬉しそうに薫と話す編集者。

 

満足げに謝罪をしながら受話器を返す編集者は

まだ外にいた5人組ハイタッチして帰って行った。

 

実は彼らの仲間で編集者でも何でもなかったのだ。

 

ここで尚美はピンときて薫の部屋に向かう。

 

 部屋から出てきたのは、

本物の薫(17、女性)で、

 今までの薫は彼女の父親のソウイチだった。

 

父ソウイチは小説の内容ゆえ、

娘が書いたとは、恥ずかしいので隠していたのだ。

 

娘が成人するまでは今の状況を続けるということだった。

 

というお話。

 

  • タチバナサクラ」がオッサン
  • 薫が昼間、外出してるのに執筆は順調
  • 望月じゃない方の編集者が突然、尚美に襲い掛かる
  • 本物の「タチバナサクラ」は娘だった

 

短い話(60ページ)の中で

これだけの謎やいい意味での裏切りがあって

 

・・・楽しめた!

 

マスカレード・イブ

 

”10月5日”に 東京のとある大学で理工学部の教授の刺殺体が発見された。

 

「死亡してから24時間以上が経過してる」とされたため

殺害されたのは”10月3~4日”とされた。

 

捜査を開始した新田ら警察が聞き込みをしていると、

京都出張から帰って来た准教授、

南原定行が現れる。

 

アリバイを聞くと”4日”のアリバイはすらすらと言うものの、

”3日”のアリバイを聞くとうろたえた。

 

どうやら南原は”4日”に殺されたと思っていたようだ。

 

南原を任意同行し聴取を行うと、

 

”3日”は大阪の「ホテル・コルテシア大阪」

人妻と不倫していたことを証言。

 

しかし、女性の名は

「相手の夫婦関係に迷惑をかけるから」と

黙秘したが、何とも腑に落ちない・・・

 

新田らも南原の証言を信用していなかった。

 

すると「もし南原の証言が本当だったとしたら?」と

食い下がったのが、

この事件で組むことになった、穂積理沙。

 

少しウンザリした新田は

穂積に”南原の証言が嘘だったと証明するため”

つまり何も収穫が無いことを証明するため、

大阪への出張を命ずる。

 

穂積は新田らに反して

意気揚々とホテル・コルテシア大阪へと赴き

南原を見かけた人を探し、有力な証言を手に入れる!

 

その情報をくれたのは、

開店したばかりのホテル・コルテシア大阪に新人教育に来ていた

山岸尚美だった!

 

彼女いわく

  • ”7月10日”と”10月3日”にある女性を見た。
  • ”7月10日”に南原も宿泊していて、その女性と密会(不倫)していたかも・・・
  • だから”10月3日”も南原が来ていたかも・・・

とのこと。

 

そして穂積は”7月10日”と”10月3日”、2日分の全宿泊票

東京に持ち帰り、

新田らは、すぐに共通する指紋を探す作業にかかった。

 

ちなみに南原も含めて、同じ名前はいなかった(偽名を使った)が、

南原の指紋は見つかり、

彼の証言が裏づけられた。

 

そして、もう一人

畑山玲子という女性の指紋が発見!

 

美容系の会社を夫と経営してる女性だった。

 

しかし南原は彼女と会ってたことを認めない。

認めれば自分のアリバイが成立するのに、だ。

 

そして”岡島殺しの事件”とも繋がらず、

捜査が難航してた時、

新田のある推理が炸裂!

 

数ヶ月前に

畑山玲子が疑われる殺人事件が起きていた。

被害者は伊村由里。

玲子の腹違いの妹だった。

 

だが畑山は海外にいてアリバイは鉄壁だったが、

新田の推理のおかげで

この事件の捜査が再開され、被害者の爪に付着された皮膚片から

南原のDNAが検出。

 

そして岡島を殺したのが畑山(妻の連絡を受けた夫)だった!

 

真相は

新田の推理どうり、交換殺人だったのだ!

 

動機は

 

南原は岡島との共同研究から外されそうになって、

 

畑山は莫大な資産を持つ、意識不明の父親の遺産を独り占めして、

自身の会社の経営を立て直すためだった。

 

しかし、ここで謎が1つ

なぜ畑山は”3日”に犯行に及んだのか?

 

畑山は南原と”4日”に犯行を行うことに決めていたのに、だ。

 

その理由は

「南原に完璧過ぎるアリバイがあると、”交換殺人に気付かれるかもしれない”」

からだ、と。

 

つまり

自分を守るために南原を裏切ったのだ!

 

そのため”3日”にわざわざホテル・コルテシア大阪で

南原と会って、

彼のアリバイを奪った。

 

お、恐ろしい女・・・

 

そして

それでも事件を解いた新田・・・

 

凄すぎ・・・

 

交換殺人自体、

推理小説において、特に目新しくはないのだが、

 

個人的に最近見てなかったので、

なんか”やられた感”が凄かった♪

 

それに「不可解な南原の言動の数々」

という謎・・・

 

純粋に面白かった!

 

エピローグ

 

前作、マスカレード・ホテルの”事件”に繋がる

前日譚である。

 

読んだ人なら「あ、あれね♪」

と思うだろう。

 

まとめ

 

どの話でも

登場する女性が、

狡猾で強かで恐ろしい・・・

 

世の中

そんな女性ばっかりじゃないよね!?www